みずもくの水上です。
作業場前の稲穂も、風雨に耐え太陽の光を浴びて、
すくすくと成長し、だいぶ実がずっしりとしてきました。
今年の実の入りは、どうなるのでしょうか。
農家の皆さんも心配でもあり楽しみですね。
そして、この実のたわみを見て、感じます。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
稲穂は、様々な天気に影響を受けながらも
栄養を蓄え、少しずつ成長してずっしりと実を蓄え
その重みで、自然と下に垂れ下がってきます。
私自身も、年を重ねて自分一人で生きてきたような
自我ではなく、自然と感謝ができる、そして
成長すればするほど謙虚な姿勢になるように努めていきたいと思います。
ということで、稲穂のように謙虚でありつつも
健康でなくてはなりません。
自分自身の健康もそうですが、自分が住まう家の健康も
大切です。
住まいの健康が、自分の健康に影響を及ぼすからです。
先日、「家」の健康診断ともいうべき、セミナーを受講しました。
1985スキルアップセミナー第三回「1985シュミレーターをマスターする」
という内容です。
このシュミレーターの特徴は、新築というよりは、
完全に既存住宅に特化しているということ。
現状の把握から改善した後のシュミレーションを行う。
もちろん今お住いの家を対象にシュミレーションを行い
LDKをリノベーションしたときにどれだけの省エネができるのか
光熱費が下がるのか、窓の工夫から断熱材の入れ方など
様々なシュミレーションができます。
基本的には、「本質改善型リノベーション」を行うシュミレーターですね。
そのため、BeforoとAfterのデータを入力する必要があります。
一つの部屋(基本的にLDK)を対象室と設定して、その他の部屋との
年間暖冷房負荷を計算します。
他の部屋と比較することで全体の把握ができるわけですね。
一番重要なところは、窓の入力ですね。
外壁部も重要ではありますが、窓の数や面積の割合によっては
冷暖房の影響が高いからです。しかも様々な工夫ができるし
暮らし方でも差が出るからです。
現状の窓の種類、ガラスの種類などからどう変えるのか?
ペアガラスに変えたり、LowEガラスに変えたり、
外付けブラインドにしたり、ハニカムスクリーンを設置したり、
内窓を取り付けたり、Afterで提案して、光熱費や暮らし方へ変化をもたらす。
夏場と冬場の室温の変化をグラフで表示したり、
冷房、暖房、給湯、換気、照明、調理、家電などの用途別の消費量も
数値で変化が見て取れます。
事前にヒアリングシートにて現状を把握してから、希望の暮らし方
光熱費の抑え方などを提案シートにて提案しますのでわかりやすいですね。
電気代や様々なコストが高騰してきている中、こうした家の健康診断を行い
自分に必要なリノベーションを行うことが必要になってきます。
例えば、高齢の両親の使う部屋やトイレ、洗面所をリノベーションしたときに
何をどのようにすれば、効果があるのか。
二階建ての家で、二階を使用することが無くなったけど減築するにはコストがかかる
一階だけの生活でどう省エネも合わせて検討できるのか。
また、中古住宅を購入するときに、シュミレーションを行い、
この年数でこのスペックの建物を、予算をどのくらいかければ、性能が担保できるのか。
私は、今後この中古住宅におけるシュミレーター提案は購入する上で有効な
選択手段になると思います。
ただ単なる数値の確認ではなく、省エネと快適性の両立がとても重要な事です。
このスキルアップセミナーの目標でもある
このシュミレーターを活かし、現存する家のエネルギー消費用を50%に抑えていけば
1985年当時のエネルギー消費量にすることができ、CO2排出に伴う温暖化を
押さえていく指標に貢献できる。
と信じて、既存住宅のリフォームをお考えの方は、
必要最低限の本質改善リノベーションを是非ご検討ください。
みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。