みずもくの水上です。
11月も最後の週になり、イベントごとも落ち着いて
来月はもう12月。すぐに年末に差し掛かりますね。
バタバタとせわしなく、家族の会話やコミュニケーション
が不足しがちな時期に、このような本を読みました。
こちら、家づくりの仲間から進めていただきました。
空間デザイン心理学の高原美由紀さんの本です。
「部屋づくりの法則」と表題がありますが、
リフォームの本?収納の本?と思うかもしれません。
でも違います。
家族内のコミュニケーションの取り方を
心理学の観点から、家具の配置や行動パターンなどを
理解して部屋づくりを考える。しいて言えば、家全体にも
及びます。
まずはこんな例。
上の方は、現状ですが、奥様の悩みは、
なんとなく落ち着かないから、照明を変えたり、クロスを変えたりと
模様替えをして、気持ちを変えるためにリフォームをしたい。
との悩み。
そこで、すぐにリフォームをするのではなく、
家族間のコミューケーションはとれているのかという点を考えてみること
でした。ダイニングテーブルとソファの向きの影響で、
会話が少なく、奥様自身が、キッチンを行ったり来たりして
落ち着かなく家政婦のように感じてしまう結果、会話も少なくなる。
という悪循環になるといいます。
また、ご主人も、帰ってくるとソファに座り、縄張りをつくる(笑)
そのような結果になるのも、わかります。
空間デザイン心理学では、奥さんとご主人の心の状態を正直に
聞きながら、何が原因かを人の特性とを照らし合わせて
家具や間取りを提案しています。
このケースでは、下のように家具を移動して、
見える景色やお互いの動線が変わり、顔を見ての会話が増える
形になりました。
レイアウトが変われば、心と行動が変わる。
心と行動が変われば、習慣が変わります。
習慣が変われば、人生が変わる。
との言葉。なるほど・・・
そして、片付けの問題。
得意不得意、好き嫌いもあり一概に、片付けの方法は
決めつけられるものではありません。
整理収納アドバイザーなどの資格もありますが、
片付け方の方法を教えてもらえる内容が多いのではないでしょうか。
空間デザイン心理学では、そもそも人は、「片付けない脳」
だそうです。
人は片付けないのがスタンダード。
それができることは、ハイレベルな事と、認識するところから
始まります。
人は、「生理的」「安全」「所属と愛」「承認」の4つが満たされる
ことが心理的に幸せと言えます。
ようは、片付けが出来なかったり、散らかってしまうのは、
心が満たされていなうところが大きいようです。
片付けなくてもいいんだ!と言うところから始めて、
片付けたらすごいこと、どちらでもいいんだと
認識してはじめてポジティブに行動できるようになると。
これが自己肯定感でもありますね。
こういった心理的なところを踏まえて、空間をデザインする
というところが、とても腑に落ちました。
これを理解したうえで、
その人に合った、収納方法やレイアウトを提案しています。
いくつか具体的な方法も書いてありますが、
まとめるとNG収納は、
「遠い場所にしない、行き止まりにしない、奥深くしすぎない、
狭くて動きづらくしない、暗くしない、アクション数を5以上にしない」
逆に片付く収納は、
「毎日の通り道にあり通り抜けできるようにする。
中身を一望できる、ゆうゆう動ける、窓を付けるなど明るくする、
アクション数が3以下にすること」とあります。
これが、心が満たされれば、散らからない」部屋づくりの法則の
一部です。
私は、この内容を聞いて、工務店として当然知っているべきことで
お客様に寄り添うということはこういうことかと実感しました。
家を造るときまたリフォームの際に、当たり前にヒアリングをしますが、
こうした、悩みや希望を伺う中で、家具の配置や収納の在り方次第で
ここまで家族間のコミュニケーションが円滑になるとは思いませんでした。
今後は、空間デザイン心理学の手法を取り入れ
もちろん快適に暮らせるように高気密高断熱も然り、
暮らしやすさの広がりを提案してきます。
みずもくは、この空間デザイン心理学の考えを取り入れて
担当者によるヒアリングを行うことをスタンダードにしております。
この本に書かれている内容は、一度には書ききれませんので
次回、第二弾でブログに書きたいと思います。
みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。