小鹿野町視察 パッシブ・ポジティブ・・・とは!!

みずもくの水上です。
今日2月28日の誕生木は「マンサク」

花言葉は「霊感」「神秘」
雪が残る早春に「まず咲く」ということで、マンサク。
ダジャレか(笑)とい突っ込みたくなりますが、
五穀の豊作に通じる縁起の良い木でもあります。

といことで、
本日は、出張と言いますか、秩父まで視察に行ってきました。
メンバーは、宇都宮大学の高橋教授を筆頭に、環境フォーラムの役員
宇都宮大学の学生、県議や市議の先生方で、
オストコーポレーションの吉田さんの企画で、開催されました。
向かうは小鹿野町。埼玉県の秩父方面ですね。

今回のスケジュールは、吉田さんのお付き合いのある
小鹿野町の町議さんのご自宅(パッシブハウス)の見学、
その町議さんのお兄様が経営している工務店の建築現場、
そして、小鹿野町役場庁舎の見学となりました。
道中、それぞれ自己紹介。

私も、楽しく真剣に参加させていただきました。

こちらのご自宅。この寒さでも無暖房。
家に入っても寒くありません。全熱交換の換気扇のみ稼働。
20℃くらいの室温でしたでしょうか。
町議のT様の説明を受け、どうして建てることになったのか
建てる前の気持ち、建ててからの感想、住み心地、
いろいろ話を聞くことができました。

みんな真剣に聞いています。
パッシブハウスの定義というか基準は
年間の冷暖房負荷が15KWh/㎡以下であることなどが
あげられます。
もちろんそれをクリアしているわけですが、
要は年間および一日の室温差がないので
冷暖房費がほとんどかからない。
健康に暮らせているといいます。

そんな中で、ある市議の方からの質問に
町議さんならではの答えが心に残りました。
市議さんの質問は、
他の議員に、高気密高断熱の重要性を
質疑で議題にしたいと言ったところ、消費者に
金額のかかる高気密高断熱を押し付けてはいけないと
言われたそうで、どうしたものかと。
Tさん曰く
パッシブや高気密高断熱の施策は
健康になり医療費を抑えられたり
ヒートショックで救急車の出動も抑えられるし
光熱費が抑えらえ気持ち的な負担も減るので
一般の人こそやるべきだときっぱり!
私もそう思います。
毎日の生活がポジティブになるので
家庭も明るくなるともおっしゃっていました。

二階も見学。日射取得もばっちりですね。

そして床下空間の説明。こちらも屋内と同じく
基礎断熱を施しているので、寒くありません。
これが、全熱交換の換気システムのようです。
ラジエーターとして井戸水も利用しているようで
熱交換の負担を軽減しているようです。
また、太陽熱温水器、雨水利用なども使用し
心豊かな暮らしをされているようでした。

次に、お兄さんの工務店の現場。
細かいところの気密などもしっかり施し、
断熱の仕方、日射の取り方、遮蔽の仕方、
とにかく建物のエネルギーを削減する想いが
様々なところに形となっていました。

ありがとうございました。
そして、メインの役場へ。

完成したばかりとあって、とてもきれいです。
外壁にも杉板が貼られており、優しい印象。

まずは、議会場。
こちらも、フラットな議場で、議会以外にも
使用しているようです。
こちらも、断熱をしっかりしているせいか
寒くありません。
エアコンをガンガンかけていないので空気が流れず
気持ちが良いですね。
地元の杉やヒノキの無垢材を多量に使用しているようです。

優しく開放感のある住民利用スペースと職員スペース
職員のやる気と笑顔が以前よりふえたようで


そして最後に、担当の方から、建築ができるまでの経緯
などの説明をうけました。
住民への説明や同じ職員の理解など苦労も多かったようです。
そしてなりより、町長の木造化への想いと、町議のTさんはじめ
高気密高断熱化への想いが詰まった建物であったことがわかりました。
やはり、キーマンとなるべき人がしっかり動いていたんですね。
住民の感想も上々のようです。

そしてみんなで記念撮影。
住民と職員が一丸となって出来た素晴らしい庁舎でした。
ありがとうございました。

今日、見学させていただき、我が地元宇都宮、そして栃木県は
決して、公共物や一般住宅においても木造化、高気密高断熱化は
進んでいるとは言えません。
企業と行政、そしてキーマンを中心に住民に語り掛けていく
必要があることを痛感しました。
私自身、家づくり、暮らしを支える仕事をしっかりと
やるべきことを行い、少しでも省エネ、カーボンニュートラル
温暖化防止に一役を担っていきたいと思います。

みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。

 

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