みずもくの水上です。
今日3月3日の誕生木は「モモ」

そう、今日は桃の節句、ひな祭りですね。
花言葉は「気立ての良さ」「天下無敵」
ん？天下無敵？
中国ではモモには、霊力があるとされ
桃太郎の鬼退治や古事記のイザナギノミコトが
敵にモモの実を投げたと言われるほど
邪気を払う不思議な力があるようです。

とうことで、
天下無敵とは戦ったらすべて勝利するほど強い、という
意味で使われていますが、禅的にはそうではないそうです。

ここ数日間で感じたことにも通じるところがあるのかなと
思いつぶやいてみました。

先週、私のＯＢのお客様から連絡があり、
給湯器の交換やタタミの裏返し、家具類の処分の相談を受けてご自宅に伺いました。
その時に、先日ある業者から電話があり、
「使わなくなった食器や衣類などありましたら引き取ります」
という内容で、あやしいとは思ったようですが、外で対応すれば
大丈夫だろうということで、アポイントを取ってしまったと
私に打ち明けてくれました。
私は、私の信頼しているリサイクル専門の仲間がいることを告げて
もし、会ってしつこかったり、あやしいと思ったらすぐにストップをかけて
私に相談してくださいと告げご自宅を後にしました。
数日後、そのお客様のもとに家具の処分の依頼を対応するために
そのリサイクルの仲間と伺ったところ、
案の定、その電話の業者がしつこく迫ってきたので断りました。とのこと。
そこで、連れてきたリサイクルの仲間にその内容を伝えると、
身近でたくさん被害にあっている事例があるようで、
はじめは、軽い内容からアポイントを取り、会話をしながら
別のものも安く引き取り、高価なものまで安く持っていかれてしまうようです。
ＯＢのお客様も、ご理解いただき、この仲間に食器や衣類の方も相談して、
無事引き取ってもらうことになりました。
事前に話しておいたことで、危ない目に合わずに済んで良かったです。

このリサイクルショップこそ宇都宮市陽東にショップを構える
「オトワリバース」の永祚（えいそ）社長です。
他社や業界のことを熟知しているからこそ、
お客様が卑劣な目に合う前に守ることができるし、
店を構えているからこそ、所在がはっきりしている安心感があるといいます。
なにより、地元で育ち地元にお店があるのだから逃げることはできませんよね。
と、冗談交じりにいつも言い放って切れます。
そんな永祚社長とお付き合いしている中で地域内での別の取組も
始めております。

宇都宮還元プロジェクト（略してカンプロ）
これは、地域に住む、高齢者に片付けのセミナーなどを開き
片付けて、処分して、気持ちよく長生きしてもらうための説明会ですね。
自治会ごとに開くこの説明会を聞いて、自治会公民館で毎月行う
無料相談会で実際に相談、買取となれば、
自治会へその買取金額の数パーセントを還元するという内容です。

このような案内を自治会内に配布します。
早速、峰地区の一つの向原自治会でも説明会を行い
先日無料相談会を開催しました。

開始早々、数名の住民の方が来て立ち話。

そして、あとから来た方たちと雑談を交えて相談会へ。
みなさん、いろんな意見が出るわ出るわで、
こういうことを話せる場が毎月必ずあることは
とても心強いことだと感じました。
高齢の方は、突然の電話に対応して詐欺に引っかかったり
高い費用で不用品を処分したり、処分方法がわからず放置していたりと
悩みや付きません。
こうした取り組みをはじめてみて、
私自身も工務店として通じることがあると感じましたし
暮らしに寄り添う以上は、地域の相談窓口であるべきだと
実感しました。
今後、永祚社長とも仲間としてつながり、活動していきます。
悪徳リフォームや買取詐欺の対応や高齢者の安心を担保していくことは
そういう目に合ってからではなく、事前の心構えや準備をしなくてはならず
ある意味戦わずして勝つということでもあり、
「天下無敵」の禅的な意味は、誰かと言い争って相手を打ち負かすことではなく、
敵をつくらない、さらに言うと、敵がいないことが自分自身の安心にも
つながるということを教えてくれています。
今後、地域内のこうした活動、もしくは仕事においても、
この禅的「天下無敵」な状態を、意識していきたいと想います。

みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。