改めて、家の燃費性能・・・とは!!

みずもくの水上です。
今日11月12日の誕生木は「カンボク」。
肝木とも書き枝葉を人間にとって肝要な木として
病気に使われたことから名前の由来になったようです。
あまり聞きなれないかもしれませんが、山林や
湿地のある原野を好むので、平野では少ないかもしれません。
花言葉は「年齢を感じる」。

花が咲き進むにつれ緑から白に変化し最終的に真っ白い
アジサイのようになります。
自分も52歳になり花言葉が心にしみますが、
だからこそできる経験値を活かせればと思います。

ということで、前向きに年齢を感じつつ、
昨日、今日とお客様の打合せがありました。
2組のお客様ですが、栃木県でも環境的には反対に近い
県北部と南部の予定地でのご計画。
私も勉強中ではありますが、温熱の建物にご興味がある様子。
間取りの打合せや見積りの提示などを重ね、
本日は、提案している「家」の温熱環境を数字て提案した
エネルギーパスという指標のご説明。

エネルギーパスとは?
ヨーロッパ全土で義務化されている「家の燃費」を表示する
証明書のことです。
ヨーロッパでは一年間を通して快適な室温温度を保つために
必要なエネルギー量が明示されていて、床面積1㎡あたり○○kW時
必要という形で数値化されており、誰でも簡単に家の燃費を確認することができます。
例えば、30kW時/㎡の燃費性能をもつ床面積100㎡の家の場合、
一年間で必要な冷暖房エネルギーは3000kW時です。
この家のエネルギーをすべて灯油で賄う場合は、一年間で300Lの灯油が
必要です。(10kW時の電気は1Lの灯油と同じエネルギー)
この燃費のものさしを使用して、家の省エネルギー性能を
わかりやすく数値化したものがエネルギーパスです。
このものさしの燃費は、
「電気代いくら・・・ガス代いくら・・・」という話は、簡単にできますが
これは、燃費性能ではなく実際に払ったエネルギー価格。
車で言うと、月のガソリン代を答えている感じ。
○○km/Lという「燃費性能」とはちょっと違いますね。
ガソリン代が、走り方や環境、ガソリン価格で大きく変化する
事を考えると、同じガソリン代が月5000円でも、1か月に200km
走る車と、800km走っている車では燃費は何倍も違いますし、
ガソリン代だけを聞いても車自体の燃費性能を把握することはできません。
同じく、家も光熱費を聞いただけでは家の燃費を正確に知ることは
出来ませんね。
だからこそ、「うちの家は、○○kW時/㎡だよ!」といえることが
大切なんですね。
ちなみに、
100㎡の戸建住宅があり、エネルギーパスに40kWh/㎡と表示があった場合、
この家は、全室において一定室温(18℃~27℃)で24時間、365日の
一年間を過ごすと4000kWhのエネルギーが必要な家でありことがわかります。
この家に最近のエアコンを取り付けた場合、一年間の冷暖房費は、37.500円
(電気代が30円の場合)、小さな部屋用のエアコンで家全体が快適な空間に
出来事になります。
この計算は、最近の高性能なエアコンは1の電気で3の空調エネルギーを造り出す
ことからCOP3と表示されていて、4000kwW時÷3⇒1.250kW時の
エアコン用電気が必要とみなし、1.250kW×30円⇒37.500円となります。
このような場合、「うちのエアコンの電気代は、37.500円です」とも
言えますが、是非「うちの家の燃費は、40kWh/㎡です。」といえるように
なると良いですね。

このような指標を今日、お客さんとお話しして、
興味をも持って聞いていただけたことにうれしく思いました。
これからの、住まいの基本の形。
小さなエネルギーで快適に暮らす指標を活用して、
無理のない楽しい省エネを一緒にできればと思います。
もちろん、みずもくの自然素材のやさしさもプラスアルファあることで
快適さも数字以上のものを体感していただけると思います。
数字と感覚。これをわかりやすく伝えることは難しいですが
年齢の経験値を役立てていきたいですね。
自分の燃費も鍛え直します(笑)

みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。

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