みずもくの水上です。
本日、11月15日の誕生木は「サザンカ」です。
(山茶花)とも書きます。
山のお茶である「山茶」の木に咲く花ということで、
「山茶花(サンサカ)」と呼ばれ、転じて「サザンカ」
になったといわれております。
花言葉は、「ひたむきさ」「困難に打ち勝つ」
これは、他の花が枯れてしまう寒い冬の時期に明るい花を
つけることからついた前向きな花言葉ですね。
このひたむきさは、謙虚さにも通ずるところがあり、
最近食べたお店の蕎麦でそのような謙虚さを体現した
お蕎麦を食べました。
宇都宮市陽東の「手打ち蕎麦 ゆうり庵」さん。
女性の職人さんが店主で、スタッフも全員女性という
徹底ぶり。
私も、蕎麦打ちをしますが、所詮、素人の手習い、
好きな時に好きなだけ打つ。
こちらの「二八蕎麦と青ゆずのゆず切りの合い盛り」
とても美しいです。そして美味しいです。
麺の薄さ、食感もさることながら、食べる瞬間に青ゆずの
香りがプーンとしてなんとも爽やかです。
これを手打ちで完成させるのは、どれほど修行をつむのか
はかり知れません。
ゆず切りは、さらしな粉と言って、そばの実をつぶして粉に
する際に、最初にとれる一番粉のことで、
真っ白で透明感のあるそばに仕上がるが、成分は主にでんぷんなので、
蕎麦打ちの難易度は最上に近いですね。
生一本というその粉だけで打つ場合、水で捏ねてもさらさらして
固まりにならないので、お湯で水回しを行い、捏ねます。
どんどん乾いてくるので、スピードも勝負ですね。
早すぎても切れてしまうし、遅くても乾いてしまう
ちょうどよく捏ねて打って、コシのある蕎麦ができるのですが、
私には想像することしかできません。
盛り付けからしても繊細な仕上がりでした。
ここまでになるのには、様々な困難に打ち勝ち、修行をされて
来たのだと思いますし、今でもひたむきに蕎麦打ちをされているのだと
想像いたします。
こうして、素材である粉の状態、水の入れ方、捏ね方、打ち方、茹で方は、
湿度や乾燥との戦いでもあります。
10割そば打ちは経験しましたが、特に粗い粉だったのでそれでも四苦八苦しました。
そう考えると、家を考えるときにも温度や湿度、乾燥など需要なキーワードは
通ずるところがあります。
環境によって、その素材がどう変化するのか、触った感触、そうした細かい
考察を重ね、最後にお客様の笑顔を引き出すことは、同じですね。
謙虚に、丁寧な生き方を引き続き心構えていきます。
みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。