無垢は無垢でも・・・とは!!

みずもくの水上です。
今日は、7月12日。
お決まりの誕生花は、「ノコギリソウ」

きれいな花の割りには、物騒なネーミングですね。
花言葉も「戦い」「勇敢」「治癒」です。
これは、ギリシャ神話のトロイア戦争の英雄アキレウスが
兵士の傷を治すのにノコギリソウを使ったということが
由来となっています。

今回は、あるお客様からの問い合わせで、
自社経営のお店のガラスのショーケースの代わりに、
木製の板をカウンターにして商品を飾りたいとのご希望で、
提案させていただくことになりました。
材料的には、

このような感じで、右から無垢材の一枚板。

天然のままで、張り合わせをしていない材料のことを言います。
もちろん世界に一つだけの一点もの。
針葉樹や広葉樹など樹種は様々で、金額も様々。
仕上げるのに、手間がかかります。
また、反りなども発生しやすいので、反り止めや塗装などを
しっかり施すことが必要ですね。
乾燥がしっかりなされているかどうかも確認が必要です。
ただ、使っているうちに経年変化で色味も変わり、愛着が生まれること間違いなしですね。

そして、真ん中は、巾ハギ材。

こちらは、細長く切った材料を張り合わせて
横幅の大きな板にした材です。
つなぎ合わせは、接着ですね。
メリットは、集成材に比べると、板の接着枚数が少ないため
自然な仕上がりに見えるところです。
また、一枚板では手に入らない幅広の板を作ることができる。
風合いは、無垢材を張り合わせているので、本物に近いですね。
ただ、小さな材を組み合わせる集成材と比べると反りや
変形などは出やすいですね。

そして最後に集成材。
こちらは、皆さんよく耳にする材ですね。

小さくカットされた板状の材をたくさん張り合わせた材のことです。
工場で量産できるので、品質が安定。
無垢材に比べると変形も少なく、コストも手ごろな材が多いですね。
ただ、接着剤を多用しているので、成分などに気を配る必要があります。
また、縦や横の接着が多く、デザインの好みも分れます。

こうして、一概に無垢材のカウンター材といってもいくつか種類があり
その他にも、本物の無垢材を薄くスライスして、合板に張り付けた「突板」
という材料があります。
最近の接着技術や精度は目をみはるばかりで、
無垢は無垢でも、加工方法、材種、性格など違いがありますから
選ぶ人も難しいと思います。
もちろん金額も重要な要素ですね。

どんなところに何のために使用するのかをよく考え、相談してみてください。
みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。

 

おすすめの記事

アーカイブ一覧

PAGE TOP