みずもくの水上です。
今日2月7日の誕生木は「ヒマラヤスギ」です。
花言葉は「あなたのために生きる」
神の木と呼ばれていて、とても神聖な木なんですよ。
ということで、今回のつぶやきは、
二世帯住宅の過去、現在、未来です。
最近、相談で息子夫婦と同居型の建物を計画したいとの相談がありました。
最近ではめずらしく、二世帯同居も死語になりつつありますね。
過去の歴史から見ると
日本の家族形態は、一つの家に、多世帯が住むのが当たり前でした。
江戸時代の前から昭和までは、それが普通であり疑問を持たないまま
家と家族が存在してました。
もちろん、なるべくしてなっていたのだと思いますが、
兄弟が多くなり結婚すると近所の土地に分家として家を建て、一族が塊となって
地域の形成を担ってきたわけですね。
それでも、当然、他人であるお嫁さんが家族として入り
同居するわけです。
大変だったと思いますが、選択肢がなかったわけですよね。
嫁姑問題も特別ではなく普通に起こるわけです。
こうした歴史を踏まえると平成~現在に至るまで
大手メーカーの台頭で、「二世帯住宅」という言葉が生まれました。
おそらく私が勤めていた〇ーベルハウスだったかと。
息子夫婦同居、娘夫婦同居などの形も定義され増加していきました。
間取りの形でさえ、同居型、完全分離型、共用型などの形が・・・
かくゆう私の自宅も、玄関のみ共用でキッチン、浴室等の水回りが
わかれている共用型の二世帯住宅に住んでおります。
過去を引きずりつつ、長男が家を継ぐという時代背景もあり
そうなるわけですが、その頃には、女性の社会進出や立場も変わり
同居するなら生活スタイルが違うので生活を分けた間取りに、という
言葉が多く聞かれるようになりました。
もちろん家庭内の女性の立場も確立されていくことになりますね(笑)
そうした流れから、兄弟が少なくなると、同居するのが夫の親側か
妻の親側かと選択肢が増えてきている背景もありました。
また、どちらかの親の家の近くに土地を買い家を建てるという
二世帯で住まわない世帯も増えました。
「みそ汁の冷めない距離に・・・」とはよく言ったもので
何かあれば駆けつけられるし、子どもも預けやすい、
親側も自分の時間を持ちたいなどの流れから近くに住む選択肢が
増えました。
このことからもわかるように
もう二世帯住宅という言葉は、今後無くなっていく可能性がありますね。
将来的には、子供たちが親を引き取ったり、賃貸のまま住み続けたり
もちろん、親の土地の一部で建築という形も残りますし、
空き家などを利用してひとりが一つの家を所有というのもありますね。
どちらにせよ、家の形に家族や家庭の在り方をはめ込むのではなく、
今後は、一人一人がどう生きていきたいか。
家族それぞれがどう暮らしていきたいかを、個別に考えて
形にしていく時代になりますね。
我々、つくり手も同じく、生き方の提案をしていく時代に対応して
行くべき時が来たのだと思います。
でもこうした時代の流れがあって今があることも忘れてはなりませんね。
みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。