みずもくの水上です。
「禅、シンプル生活のすすめ」を読みました。
禅とは、禅宗のことで、様々な仏教の宗派がある中の一つです。
その禅の本来の考え方は、「本来の自分に立ち返るための修行」
とのこと。
今ここにいる自分に意識を向けて、日々の所作を丁寧に行う。
そこに心を穏やかにする保つ秘訣があるという。
忙しい日々に追われると、やるべきことよりも、やらなくてはいけないことに
時間をさいて一日が終わってしまうこともあります。
私も、予定を詰め込みすぎて、肉体が動いているだけの状態を
感じることがあります。
忙しいとは、「心を亡くす」と書きます。
時間がないから忙しいのではなく、心に余裕がないから忙しい。
だから忙しい時こそ、10分でも一人の時間をつくり呼吸を整え、
気持ちを静かに整えたいものです。
また、本の中で、「もったいない」という心を忘れない。
という一文がありました。
禅の心は、何物も無駄にはしない。ということで
食材をすみずみまで使い切ること。
これは現在、私も仕事で排出した木材を、使いたい人につなげていく
ということにも、つながっているようにも感じました。
また、禅の美しさは、シンプルであることの美しさでもあり
余計な飾りをせず、不要なものをそぎ落としたところに美しさが
あるというのです。
家をリフォームしたり新築する上でも、本来の姿をシンプルにとらえ
構造的な美しさ、素材の美しさ、見えなくなるところへの施しの美しさ
の感覚を今一度、磨いていきます。
最後に「因縁を結ぶ」という言葉があります。
物事には、「原因」と「縁」が結びついて結果が出るというもの。
禅には、このようなたとえ話があります。
『二本の梅の木があり、一方は春風が吹いたらすぐに花を咲かせる準備をして
もう片方は、春風が吹いたら準備に取り掛かろうと考えていた。
まだまだ寒いと思っていたら、突然春風が吹いてきて準備をしていた
梅の木はパッと花を咲かせ、もう片方は、そこで初めて準備を始めた。
しかし翌日には春風は止み、また真冬の寒さに戻ってしまった。
準備を怠っていた梅の木は、その年十分な花を咲かせることができなかった。』
人も同じ、仕事も同じですね。
縁という風は、万人に吹いてくるもの。
そのチャンスを活かせるかどうかは、日頃の心がけや準備を怠らないことが
とても大切なんですね。
現在の私もみずもくも、準備を怠らず今を大切に過ごしていきます。
禅の考え方、整え方はとてもシンプルで、参考になりました。
少しずつ実践していきます。
みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。