キングダムに学ぶシリーズ第17弾・・・性善説と性悪説と〇〇とは!!

栃木県宇都宮市で、高気密高断熱高耐震の家づくりをしている
自然素材工務店。
みずもくの水上です。

さて、キングダムに学ぶシリーズも、第17弾となりました。
好評(笑)につき、勝手に続けておりますが、
私自身が楽しんで、つぶやいているのが第一です。

ということで、今回は、性善説と性悪説のお話。
コミックでは、70巻で韓非子(かんぴし)の登場です。

法治国家を目指す秦が韓の思想家、韓非子の力を借りるために
韓へ訪問するところが描かれています。
ところで、韓非子って何した人?と思う方がいるかもしれませんので、
ちょっと解説。
当時の中国は、何百年も戦争が続いていたため、
国をまとめるための様々な考え方が生まれていました。
その中で、
法律によって国を治めようとする「法家」
道徳によって国を治めようとする「儒家」
と、大きく二つの考え方が主流となっていました。
法家と儒家は、全く真逆の考え方で、
法家は、法律をつくり、悪いことをする人には罰則をもって
秩序を保つことが重要であると。
つまり、「人は悪いことをする生き物である」という性悪説が法家。
逆に、
儒家は、徳のある人間を指導者とし、
人に「仁」「礼」などの道徳を根付かせることで秩序を保つことが
重要であると。
つまり、「人は、善良な生き物である」という性善説が儒家。

ということで、「韓非子は、法家で性悪説の人。」ということになります。

現在の私たちからすると、極端な考え方だと思いますが、
皆さんはどう思いますか?
当時のこの考え方がその後の日本にも少なからず影響を受けたことも事実です。

キングダムに戻しますと
秦が将軍「騰」(とう)を筆頭に、主人公の「李信」を引き連れて
韓を訪れるわけですが、早々に韓非子と出会うことになるわけです。

合う早々、李信将軍に問いかけます。
性悪説を唱える、韓非子がなぜそう聞いたのか?
さらに

ド直球!!
なぜ聞いたのか?
どうしても聞きたい理由があったからです。
この言葉。

性善説の考えを持つ、秦王が、人の本質は「光」と唱え
さらに法治国家を目指すと言ったことで。
この考え方では、とんでもない世界になると思ったからこそ
秦王の一番近いところにいる李信将軍に聞きたかったのだろう。
そして李信の答えは・・・

『火』
その理由が、李信らしい。

キングダムの中では悪いイメージの桓騎(かんき)や成蟜(せいきょう)ですが
彼らは「悪」なのか?
そこを本人たちと、身近で接してきた経験から説明したシーンです。
「見方によっては善になることもあれば、本人の中でも変わることがある。
それなのに人は善か悪かなんて、決めつけるのは無茶だろう。
そんなコロコロ変わるあやふやなもんより
人が全員変わらず持ってるもんの方が重要だろう」
今まで戦場で経験してきた李信だからこその言葉。
さらに

それが、命の火であり、想いの火だと言い放つ。
死んでいった仲間の想いや殺し合ってきた敵の想いも
受け取って生きていくことが大切だと。
さいごに韓非子にも

「そういう意味では、誰よりも善意にあふれた、
人のことを考えてきたあんたが性善説なんだ」と。
そりゃあ、韓非子も驚きますね(笑)

こうした問答を、やり遂げた李信によって
韓非子は秦に行くことになりました。

ここのエピソードは、
以前の秦王と呂不韋の国の治め方の問答で
人の本質は「光」と断言して呂不韋を黙らせた秦王の
言葉に重なります。

現在では、この二つの思想が他の考え方とも混じり合い
よりいろいろな考えを持つ人が平等に生きられるような
法律ができ、善意の考えをする人が軽視されるように
なっている気がします。
どちらがいいか悪いかではなく
私個人的には「性弱説」という考え方に得心が行きました。
弱い立場の人(人は生まれたときには一番最弱。
さらに生き抜くうえで生まれる金銭的、肉体的、精神的などの格差など)
が守られ、助け合い、自分で強さを身に着けられる環境づくりなどが
容易にできるなどの社会になること。
そして、
「人は生まれてから生きていくうえで弱い生き物である」
そう理解したうえで、人は、生まれながらに善だけれども、
弱い生き物だからこそ、生きるために備え持った動物的な本能が
悪いことを引き起こしてしまうこともあるのではないか。
だからこそそうならない為に
弱さを受け入れたり、受け止めたり、立場により助け合ったり、
もとは、みんな弱いんだ。と認識することが重要です。
ルールをつくる上でも、この考え方は大切です。
自分自身も、ありのままの弱さを感じ、それを肯定して
「弱さ」を受け入れることができると、もう少し人にも自分にも
優しくなれるのかもしれません。
そういう意味では、「性弱説」の考え方には、賛成です(笑)
長くなりましたが、
キングダムに学ぶシリーズ第17弾・・・性善説と性悪説と〇〇とは!!
〇〇は、性弱説!でした。

みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。
みずもくの家

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手がける自然素材工務店です。
地元栃木県の県産材を構造や仕上げにふんだんに使用し、
羊毛断熱材や珪藻土などの自然素材を得意としています。
また、断熱リフォームや中古住宅、既存住宅のフルリノベーションも
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をかかげ日々家づくりに精進しております。
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