みずもくの水上です。
今週は、継続中の構造塾、佐藤塾長のおはなし。
「微動探査」
木造住宅を建築する際には、必ず行う地盤調査。
その地盤を調べた結果、地盤改良も必要になる場合があります。
地震国に住んでいる私たちにとってその土地がどのような地盤かを
知ることはとても大切な事です。
一般的に多い調査は、スウェーデン式サウンディング試験。
正式には、スクリューウエイト貫入試験ですね。
こちらの試験方法は、基本的に直下方向への地盤強度を
簡易的に調べる方法です。
重りを載せて回転させながら、スクリューが沈む深さを測定して
支持層を確認していくもので、回転せずに沈めば自沈として
補強や改良が必要となるわけです。
一方、今回勉強させていただいたのは、「微動探査」という
調査方法です。
敷地に微動計を設置して、人が感じないくらいの揺れを
探査する方法です。
観測した結果、地盤の揺れ方の特徴や地盤の硬さを調べて
地震があった時に地盤がどのように揺れるか、それに合わせて
建物の耐震性能の実測数値で示すことができます。
地盤を傷めないクリーンな探査方法ですね。
軟らかい地盤の時の耐震性能3の建物の揺れ方と
硬い地盤の時の耐震性能3の建物の揺れ方は違いますね。
佐藤塾長、分かりやすく説明してくれました。
机の上に、すべりやすい下敷きを置き、その上に満タンのペットボトルと
空のペットボトルをのせ、机を揺らしてみると空のペットボトルの揺れが大きく
倒れやすく建物に見立てると、耐震性の低い家は揺れが激しく、倒れやすいと。
一方、満タンのペットボトルは、等級3で揺れは少なく、地盤に対して
建物への揺れの伝わり方が小さいと。
建物の耐震性が保たれるわけですね。
もう一つ例えていらしたのが、プリンと羊かんの揺れでした。
揺れるけど、建物の構造に負担がかからないようにすることが大切なんですね。
まだ、理解できたわけではないですが、このような探査方法があることを
改めて知りました。
地震の揺れが、地盤を伝わり、建物にどう影響するのかを知ることは
とても重要です。
これは、既存住宅のリノベーションにも使えそうですね。
感覚としては気密測定のようなものだとおっしゃていました。。
構造の勉強は、奥が深いです。
そして、まだまだつつく・・・
みずもくのつぶやきをご覧いただきありがとうございました。